「税理士を目指しています」と言うと、
「どうして税理士になろうと思ったんですか?」
と聞かれることがあります。
実は、税理士という仕事を初めて知ったのは、高校生の頃でした。
私は昔から数字が好きだったので、
「数字を扱う仕事もいいな」
くらいに思っていました。
でも、その頃はもちろん、税理士になるために勉強しようなんて具体的には考えていませんでした。
それから何年も経って。
競技を引退して、次のキャリアとして考えていたボートレーサーへの挑戦も諦めて。
「さて、これから私は何の仕事をしていこう?」
と考えたとき、頭に浮かんだのが、また税理士でした。
でも、そこから実際に勉強を始めるまでには、さらに時間がかかりました。
今、私は税理士試験の勉強をしています。
でも、最初から迷いなくこの道を選んだわけではありません。
むしろ、覚悟を決めるまで、かなり時間がかかった人間です。
高校生の頃は、「数字を扱う仕事もいいな」くらいだった
高校生の頃、税理士という仕事を知りました。
数字が好きだったので、
「こういう仕事もいいかも」
と思った。
ただ、それだけ。
将来は絶対に税理士になる。
大学に行って、税理士試験の勉強をして……。
そんな具体的な未来を考えていたわけではありません。
当時の私は、まさか何年も後になって、本当に税理士試験を受けることになるとは思っていませんでした。
人生って、こういうものなのかもしれません。
そのときは何気なく頭に浮かんだことが、何年も経ってから突然つながることがあります。
「次の仕事」を考えたとき、税理士がまた頭に浮かんだ
2021年、私は競技を引退しました。
そして、次のキャリアとしてボートレーサーを目指そうとしました。
でも、最終的にはその道も諦めることになります。
そこで初めて、
「じゃあ、私はこれから何をしていこう?」
と、かなり真剣に考えました。
そのときに最初に浮かんだのが、税理士でした。
高校生の頃に「数字を扱う仕事もいいな」と思った、あの税理士です。
でも、今度は高校生の頃とは違いました。
税理士試験がどれだけ大変なのかも、なんとなく分かっていました。
難関資格。
何年かかるか分からない。
そもそも自分が合格できるかも分からない。
そして一番不安だったのが、
「私は、そこまで長い期間、頑張り続けられるんだろうか?」
ということでした。
「やりたい」だけでは、税理士試験を始められなかった
私は元アスリートです。
自分では、忍耐力も継続力もある方だと思っています。
オリンピックを目指して、長い年月を競技に費やしてきました。
だから、
「努力することができない」
という不安ではありませんでした。
むしろ、
「これを何年も続ける覚悟を、本当に自分は持てるのか?」
という不安でした。
税理士試験は、ちょっと頑張って終わる試験ではありません。
「やっぱり無理でした」
となったとき、それまでに使った時間もかなり大きい。
そう考えると、なかなか決めきれませんでした。
そんなことを考えているうちに、前職のお誘いをいただきました。
そして私は、そちらを選びました。
今振り返ると、
ちょっと楽な方に流れた部分もあったと思います。
悪い職場ではなく、人にも恵まれていました。
仕事もして、生活もして。
毎日を普通に過ごす。
それはそれで悪くなかった。
でも、どこかに引っかかるものがありました。
「このまま何年過ごすんだろう?」と思うようになった
前職で働いている間、私は大きな不満があったわけではありません。
ただ、
「自分がスキルアップしている」という感覚があまりありませんでした。
そして、何より、
目標がありませんでした。
アスリート時代は、ずっと目標がありました。
大会に出る。
勝つ。
オリンピックに出る。
そのために何をするのかを考える。
毎日が、何かにつながっていました。
それに対して、目標がなくなった生活は、思っていた以上に私には合わなかった。
「このまま何年も働いていくのかな」
と考えるようになりました。
そんなとき、大きな転機になったのが出産でした。
出産をきっかけに、自分のこれからを考え直した
子どもが生まれて、私は自分のこれからのキャリアについて、以前より真剣に考えるようになりました。
これから子どもを育てながら働いていく。
だったら、
「私はこれから何を積み上げていきたいんだろう?」
と。
そのとき、また頭に浮かんだのが税理士でした。
高校生の頃。
競技を引退したとき。
そして、今。
何度も自分の人生の分岐点で出てくる。
だったら、今度こそちゃんと向き合ってみよう。
そう思うようになりました。
それでも、「今から始めて間に合うの?」と思った
とはいえ、やっぱり怖かった。
税理士試験は簡単ではありません。
これから勉強を始めて、もし10年かかったら?
もう30代。
10年後には40歳です。
「今さら遅いんじゃないか」
そう思う気持ちはありました。
でも、ある言葉を知って、考え方が変わりました。
それが、
「1年後、あなたはどうせ1歳年を取っている。勉強を始めても、始めなくても。」
という考え方でした。
そして、
「何もしなくても、どうせ同じように年は取る。」
ということ。
これを聞いたとき、
「確かにそうだな」
と思いました。
1年後、何もしていない自分と、1年勉強した自分
今から1年間、何もしなくても1年は過ぎます。
税理士試験の勉強を始めても、1年は過ぎる。
どちらも、1年後には今より1歳年を取っています。
だったら私は、
「1年勉強した自分」になっていたい。
そう思いました。
もちろん、1年勉強したからといって合格するわけではありません。
でも、何もしていない自分より、少しでも前に進んだ自分の方がいい。
そう思えるようになりました。
そして、もう一つ大きかったのが年齢でした。
仮に今から勉強を始めて、税理士になるまで10年かかったとしても40歳。
そこから20年以上働くと考えたら、
「全然遅くないじゃん」
と思ったんです。
むしろ、これからの人生の方が長い。
だったら、今始めてもいい。
オリンピックまで12年かかった私だからこそ思ったこと
そして、もう一つ自分の過去を振り返ってみました。
私は、競技を始めてからオリンピックに出るまで、12年かかっています。
12年です。
今考えると、かなり長い。
でも、その12年間があったからこそ、オリンピックという目標にたどり着くことができました。
そう考えたら、
「人生の中に、12年かけてでも取り組みたいと思えるものがあるって、むしろ良いことなんじゃない?」
と思ったんです。
税理士試験に10年かかるかもしれない。
もっと早いかもしれない。
もしかしたら途中で違う道を選ぶかもしれない。
それは分かりません。
でも、
「10年かかるかもしれないからやらない」
ではなく、
「10年後の自分のために、今日から始める」
という考え方に変わりました。
「税理士になる」と決めたというより、「やってみる」と決めた
たぶん、私は最初から、
「絶対に税理士になる!」
と強く決意したわけではありません。
むしろ、
「とりあえず、やってみよう」
に近かったと思います。
やってみなければ、自分にできるかどうかも分からない。
途中で無理だと思うかもしれない。
思っていた仕事と違うと思うかもしれない。
それでも、始めなければ何も変わりません。
だから、まず始めることにしました。
ちなみに、私が実際に税理士試験の勉強で使っているのがスタディングの税理士講座です。働きながら勉強する私にとって、スマホで講義を見られるのはかなり相性が良く、通勤時間などにも使っています。
「スタディングの税理士講座はこちら」
そして今、簿記論の勉強を始めてから約3年。
先日、3回目の簿記論の本試験を受けました。
ここまで来ても、
「簡単だったな」
なんて全く思いません。笑
むしろ、
「早く簿記論から次の科目に進みたい……!」
と思っています。笑
試験直後のことや自己採点については、こちらの記事にかなり正直に書きました。
簿記論、受かったのか落ちたのか分からない。第76回を受けた私の自己採点と本音
人生は、始めるのが遅かったから失敗するわけじゃない
私はこれまでの人生で、何度も方向転換しています。
オリンピックを目指した。
競技を引退した。
ボートレーサーを目指した。
諦めた。
会社員になった。
出産した。
そして今、税理士試験を受けている。
こうやって並べてみると、かなり紆余曲折しています。笑
でも、その時その時では、全部に真剣で全力で向き合いました。
だから今は、
「最初から正解の道を選ばなきゃいけない」
とは思っていません。
やってみて違ったら、また考えればいい。
人生が思い通りにいかないことは、もう十分知っています。
だからこそ、
「今の自分が、今やりたいと思ったことをやってみる」
ことを大切にしています。
まとめ|1年後の自分は、どうせ今より1歳年を取っている
税理士試験を始めるまで、私は何年も迷いました。
難しいから。
時間がかかりそうだから。
合格できるか分からないから。
自分に続けられるか分からないから。
でも、あるとき、
「どうせ1年後には1歳年を取っている」
と考えたら、少しだけ気が楽になりました。
何もしなくても時間は過ぎる。
だったら、
1年後の自分が、
「あのとき始めておけばよかった」
と思うより、
「あのとき始めてよかった」
と思える方がいい。
税理士試験に最終的に合格できるかどうかは、まだ分かりません。
でも、少なくとも今の私は、
「やらなかった後悔」より「やってみること」を選んでいます。
これから先、何年かかるのか。
本当に税理士になるのか。
それはまだ分かりません。
でも、時間はどうせ過ぎる。
だったら私は、
今日も少しだけ、前に進もうと思います。


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